『 最近の記事 』
京都市北区で町家の改修をさせて頂いています。 その内容をご紹介します!!
施工開始が6月1日ですので、早3週間経過しています。
歌舞伎門を撤去してガレージを造成。 また、今はサッシの4枚戸になっている所(もともとはこちらに立派な玄関があったのですが・・・)に当初通りに玄関を復旧するという工事内容です。
お洒落で明るいお母様とご長男ご夫婦、お子様の4人家族。
ザ・京都と言っても過言ではないほど控えめな素敵な御嫁さんが見守る中、お母様とご長男であるご主人様のお二人が中心になって打合せを進めていきました。
昭和初期の典型的なスタイルを残す京町家です。 施主様がとても大切にしてこられたことがよくわかるとても良い状態の町家です。
お話を通して、平凡で普通の改修はしたくないという強い思いがひしひしと伝わってきます。
まさに責任重大の大仕事です!!
以下は施工前と解体時の写真です。 間口もあり、出格子も備えた堂々としたグレードの高い京町家です。

間口が有り、出格子、歌舞伎門を備えた堂々とした京町家です!

工事前の玄関。建築当初は、勝手口でした。ここを残して建築当初の玄関を復旧します!!

建築当初は立派な玄関戸が存在した所。 現在は4枚サッシ戸が付いています。 勝手口横の竪格子。 これも取り替える予定です。

今回復旧する玄関のホールとなる3帖間です。 玄関入った正面に2枚のふすまがあり、その左横に階段へのふすま戸があります。 今回はこの3枚の建具がデザイン的の大きく変わる重要な部分となります。

今回の工事で玄関ホールになる天井の工事前の写真です。 どんな天井になるのか?!お楽しみに!!

歌舞伎門を撤去した状態です。 ここにガレージを造成します。

ここに建築当初の玄関を復旧します。 奥は京情緒溢れる!?玄関ホールを造る予定です。 こうご期待あれ!!

勝手口上の軒屋根が下がっています。 それを眺めているのは、今工事担当大工の小林五夫。
Blogged by 松山 一磨(いつま)
2012年6月20日 7:15 AM |
カテゴリー:出格子町家 VOL.1 |
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ちょっとした家具の引き出しや扉に取り付けられる古色メタル製のアンティークな取手を見つけました!
簡単に見つかりそうで、実はなかなか無い勝負取手?! (^_^;)
実際に採用しましたが、なかなか万能な良い取手ではないかなーっと思うのですが…
いかがでしょうか?



Blogged by 松山 一磨(いつま)
2012年6月2日 4:27 PM |
カテゴリー:2012年6月3日 メタル取手 |
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スタイル、サイズ、樹種など様々です。
ただ時間をかけて多数の出格子を見ていると 『 似ていて異なるもの 』 があることに気付きます。 一見同じデザインに見えるのですが、美しいものと、そうでないものがあることに気付きます。
何の違いかとサイズを測るとわずか数ミリの違いでその結果に繋(つな)がっているようです。 このことは、窓に造作する竪格子でも気付いていたのですが、あらためて数ミリの差の大切さに仰天(ぎょうてん)するばかりです!!(*_*)
また同じ格子でも窓に付ける外部の格子と室内の格子では、美しく仕上がるサイズの比率は異なります。
出格子の格子は、
33mm(格子)・15mm(スペース)・15mm(格子)・15mm(スペース)・15mm(格子)・15mm(スペース)・33mm(格子)
がその美しく見える比率のようです。
以下は、出格子探索で撮影したものです。
京都の町は、日本の伝統建築がいとも簡単に見れる凄い町なのだ~と、今更ながら感心した週末の半日でした。(^.^)/~~~

美しい比率で構成された出格子ですね!

上のものとは異なったオーソドックスな出格子です。

33・15の比率の出格子です。 いかがでしょうか?

高台寺の美しいポスターが貼られています。 でも、折角の美しい格子が隠れて残念(*_*)

打ち水がされて『 しっとり ・ はんなり 』 な祇園の石畳
Blogged by 松山 一磨(いつま)
8:03 AM |
カテゴリー:2012年6月2日 京の出格子 |
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これから施工に入るお客様の建具を探しに京都夷川へ行ってきました!!
工事内容は、まさに京町家のリノベーションです。
既存の枠を利用するということでサイズ的にアンティークの建具は無理と判断して、新規建具の製作でプランしていたのですが、デザイン的にどうしてもアンティーク建具でいきたいというプランナーの強い思いから、先週の日曜日に夷川の中古建具屋さんへ行ってきました。
30~40坪ぐらいはありそうな倉庫と敷地内に所狭しと並べられた無数の建具。 スタイル、色も様々な数百枚の明治から大正、昭和初期製作の建具の数々・・・。
その時代時代の流行りや技術を反映しているのが良く分かり、本当に面白い素材です。
通常は、枠を交換するフルリノベーションの時にしか採用していません。 どうしてもサイズが合わず採用が難しいからです。
案の定、デザインが良くてもサイズが合わず、サイズが合ってもデザインが良くない・・・。
探すこと数時間 (-_-;)・・・・・・。
その結果、妥協なきプランナー新造貴子が探し出したアンティーク建具が以下の写真ですヽ(^o^)丿!!
色、スタイル共に今回の町家のプランにピッタリだと思います。
お客様に気に入って頂けると良いのですが・・・!!
また、この建具を探すにあたって、忍耐強く最後までとても親切に対応してくださったお店のスタッフの方には、心から感謝しております。 誠に有り難うございます。 m(__)m

色、スタイル共、今回の改装にピッタリです!!

木目がとっても良い感じではないでしょうか? 新品の建具には無い風合いがあります。

アンティークだけに傷もあります。 この風合いを損なわないように修正していきます。 また引戸を開戸仕様に変更します。
Blogged by 松山 一磨(いつま)
6:25 AM |
カテゴリー:2012年6月1日 町家の建具 |
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先日大阪市内のお客様の会社を訪問いたしました。
お付き合いが始まって、5年のお客様です。
三代に渡り、大阪の中心で不動産業を営まれるお客様です。
現社長、お年は75歳。
彼の明るさとパワフルなキャラクターそして商い上手は大阪市内の不動産業界では、結構有名な話題でもあります。
そんな彼が先日の訪問の際にいつも携帯している手帳から一枚のメモを出して見せてくれたのが下の写真です。
5年間のお付き合いで、彼の生き様とお商売の成功を垣間見た私としては、
『座右の銘 』
と簡単に表現できない重さを感じる言葉です。

Blogged by 松山 一磨(いつま)
2012年5月24日 6:27 AM |
カテゴリー:2012年5月24日 |
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