『 最近の記事 』
大津市の商業施設「FOLEO」の中にある
パスタ店「凜じろう」様のリノベーション。
今回はいよいよ完成編をお届けします。
前回のお話→vol.1
vol.2
今回の「凜じろう」様のリノベーションでは
「明るく親しみの持てる、開放的な店舗に」という施主様のご希望を受け、
無垢材と竹、天然の素材を使った、明るく繊細な店舗デザインをご提案いたしました。
そして完成した店舗はこちら。
外から店内がよく見え、開放的で入りやすいイメージを作り出すため
店舗の間口をかなり広く設計いたしました。
店舗に向かって左側の厨房に面した部分は、ガラス張りになっています。
なんといっても凛じろう様の魅力は「大釜でぐらぐら茹でるパスタ」。
そこで、ガラスのすぐ向こうで大釜でグラグラとパスタを茹でるところ、釜揚げのシーンを外からよく見えるようにいたしました。
大きな釜が置かれたカウンターは
「おくどさん(かまど)みたいでかわいいです」と施主様。
ここでおいしいパスタがどんどん茹で上がり、お客様のもとへと運ばれていきます。
店舗正面の看板は、検討に検討を重ねたところです。
極力インパクトのある看板にするため、
垂れ壁をできるだけ広げるように施設側と交渉し、ようやく実現しました。
さらに、アイアンカッティングの看板を目線の高さにつけました。
ぜひ店名を覚えていただきたいという思いを込めて、このようにしています。
入口では、前回のブログ(vol.2)
でご紹介した組子の格子と、「晒し竹」のパーテーションがお客さまを出迎えます。
店の奥にも、晒し竹のパーテーションを設置しています。
見えるけれども向こうへ意識がいかなくなる、
美しい造作にこだわった「魔法のパーテーション」。
お客さまはどのような印象を持たれるでしょうか。
また、今回のリノベーションでは
内装も弊社でトータルコーディネートさせていただきました。
店内の座席をABCと3つのセクションに分け、
それぞれ椅子の色を変えてご提案いたしました。
椅子の色を変えることは、弊社としてもかなり冒険でしたが、
お店のスタッフの方にもわかりやすく、また空間にメリハリをもたらすことができます。
壁には、唐紙パネルを設置しました。
施主様にご同席いただき、複数の唐紙パネルの中からひとつひとつ選定いたしました。
唐紙パネルが白い壁のアクセントとして役立っているのではないでしょうか。
最後に、店内入口カウンター上の
アンティークライトをご紹介します。
「お店のシンボルに」と、こちらのランプシェードを弊社がご提案いたしました。
昭和初期ごろに作られた、正真正銘のアンティークです。
いくつかのランプシェードをお持ちして、
施主様が「これがいいね」と選ばれたものです。
店内入口に吊るされたアンティークライト。
これからも、たくさんのお客様を優しく照らすことでしょう。
最後に、今回のリノベーションを吟優舎にお任せくださった施主様に
心から深く御礼申し上げます。
施主様の温かいお心遣い、お声がけに幾度となく励まされました。
誠に有り難うございました。
Yahooニュースにも凛じろう様が取り上げられました。ぜひご覧ください。
→yahoo!ニュース記事へ
blogged by 松山一磨 & 黒川京子
2024年1月18日 3:57 PM |
カテゴリー:C◎ 店舗, 大津市一里山パスタ店リノベーション |
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大津市の商業施設「FOLEO」の中にある
パスタ店「凜じろう」様のリノベーションの続報です。
前回のお話→(vol.1)
凜じろう様は
「お箸と蓮華でいただく種類豊富な和パスタと自家製わらび餅の専門店」。
地元では客足の絶えない人気店です。
改装前の別会社運営の店舗は、ダークな木目を基調とした重厚なイメージでしたが、今回のリノベーションでは「明るく親しみの持てるオープンな店舗に」というのが施主様のご意向です。
改装前の様子
それを受けて、無垢材と竹、天然の素材を使った、明るく繊細なデザインをご提案しました。
無垢材は主に無地(節なし)の杉を採用しました。
杉は和の建築でよく使われるなじみのある木材であり、その木目の美しさが魅力です。
美しいだけでなく、木の香りが漂って、工事現場を訪れた広報担当者も思わず香りを胸いっぱいに吸い込んでしまいました。
さて、今回のリノベーションにおける
こだわりの部分をご紹介したいと思います。
店内の入口すぐ横にあるパーテーション。
こちらは伝統的な日本建築のひとつ「組子」の技法を用いています。
小さい組子細工にこだわり、1角が6cmになるよう、弊社設計プランナーがデザインしました。
ここまで小さい組子はなかなか技術的にも難しく
指物師(さしものし)数軒との交渉で、ようやく実現することができました。
よく見ると、縦横の組子の厚みが異なっています。
厚みを変えることで強弱のリズムが生まれ、
より和の美しさを引き出しているのではないでしょうか。
こちらは「晒し竹(さらしたけ)」を使ったパーテーション。
専門の竹材屋さんにて竹を厳選し、この部分に合うように造作しています。
目隠しとしてのパーテーションではなく、
「きれいな造作としてのパーテーション」を目指しました。
一見向こう側が丸見えに感じるかもしれません。
しかし美しい造作物を作ると、目の視点がそこに合うことにより、その向こう側に意識がいかなくなります。
見えるけれども見えなくなる「魔法のパーテーション」とでもいえるのではないでしょうか。
「お客様は目線を遮るものがあると安心されるんです」と施主様。
また適度な隙間があるので、店のスタッフはそれとなく客席の様子を伺えます。
竹の差し込み口には、弊社の大工がひとつひとつ竹に合わせて削った、木の「振れ止め」がはまっています。
釘などを使って固定すると、どうしても竹の割れやヒビの原因になるので、このような手法を用いています。
丁寧に造作することでより繊細な美しさを追求しています。
店内と店外を仕切る、低めのパーテーションに採用したのが、こちらの「麻の葉組子」です。
お客様の「開放的なお店」というご要望に合わせて設計しました。
日本の伝統である「麻の葉」は、組子だけでなく
着物や数多くの日本の伝統工芸に採用されています。
組子下にはレトロ感のあるタイルを貼り、より趣を引き出しました。
伝統的な建築の技術を取り入れながら、
より美しく、和モダンな仕上がりを目指して工事は進んでいきます。
施主様から、大変励みになるメッセージをいただきました。
心温まるメッセージ、誠にありがとうございます。
blogged by 松山一磨 & 黒川京子
2024年1月12日 4:30 PM |
カテゴリー:C◎ 店舗, 大津市一里山パスタ店リノベーション |
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お客様から昨年のクリスマスに
このようなクリスマスカードのような
素敵なお写真と嬉しいメッセージを頂きました。
大きな励みになります。
今年、謙虚な気持ちを忘れることなく、
「お客様に感動して頂く」
という弊社の社是(しゃぜ)が叶うよう
全員で日々の仕事を大切にしていきたいと祈念しております。
blogged by 松山一磨
2024年1月10日 8:18 PM |
カテゴリー:( 1. お知らせ ) |
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吟優舎は、住居のリノベーションだけでなく、店舗やゲストハウスといった施設リノベーションのご依頼も大変多く承っています。
今回のご依頼は、大津市の商業施設「FOLEO」の中にあるパスタ店「凜じろう」様です。
以前、系列店である「ゆる音家」様の店内改装をお任せいただいたことがきっかけとなりました。
こちらがそのゆる音家様の写真です。
地元山科ではとても人気のあるお店で、軒下の「ばったり床几(しょうぎ)風」のベンチあたりに行列ができることもしばしば。
ゆる音家様のリノベーションでは、カウンターにタイルを貼ったり
アンティーク建具を入れたり
お手洗いを直したりといった施工をさせていただきました。
その工事をきっかけに、今回の店舗改装のご依頼です。
「凛じろう」様が位置する大津市一里山から南草津は、全国的に見ても大変人気の住宅地。
子育て世代の30〜40代のファミリー層が多く、急激に人口が増えたエリアです。そんな地元のお客様に選んでいただけるよう、親近感がありながらも上質な和モダンのデザインをご提案いたしました。
改修前の店舗はとても素敵ですが「和」の雰囲気はほとんどありません。
凜じろう様は、お箸と蓮華でいただく種類豊富な和パスタと自家製わらび餅の専門店です。
そのコンセプトに合わせて、和の感性が光る落ち着きのある空間へと内装を施してまいります。
他店舗の営業の邪魔にならないよう、工事のほとんどは夜間工事で行います。
担当者一同、気合を入れております。続報をご期待ください!
blogged by 黒川京子
2023年11月30日 3:45 PM |
カテゴリー:C◎ 店舗, 大津市一里山パスタ店リノベーション |
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京都東山区の『山手の街並みに佇む町家リノベーション』、続報です。
前回までのお話はこちら→vol.1 vol.2 vol.3 vol.4
今回は、工事現場から補強の様子を中心にお伝えします。
現場に、解体で取り除かれたボロボロの柱が置かれていました。
これは床下の木材のひとつ「大引(おおびき)」です。
このように家を支える土台となる部分です。
Vol.3でシロアリの被害についてお伝えしましたが、この大引きも深刻なシロアリの被害を受けていました。
築年数の古いお家は、時代の流れとともに周りの環境が変化し、建築当時の地盤より床下が低くなっていることがあります。そのため床下に水が流れ込んで湿気がちでシロアリにとって格好の環境となり、被害が大きくなったのでしょう。
今回のリノベーションでは、全体に防湿シートを敷き込んだ上でコンクリート土間を打ち、その上に基礎を作ります。シロアリが上がってくることはできなくなるので、新しいお家ではシロアリの被害はずいぶんと減ることでしょう。(vol.3参照)
こちらも、シロアリにより破損された柱です。
シロアリは水のあるところを起点にして1mほどしか移動できませんが、屋根から雨漏りがあると、どこまでも登ってくるので被害が甚大になります。
このように基礎を作って土台を入れ、シロアリで破損した木部は切り外し、土台と強固に繋ぐことで補強を行いました。
広報担当者、現場の大工に話を聞きました。
「こちらのお宅のシロアリの被害、ひどかったですか?」
「あちこちボロボロでしたわ。けど医者の手術のようにお腹を開いてみて『手の施しようがありませんでした』って閉じるわけにはいきません。シロアリの被害がひどかった部分をぜんぶ取り除くのに時間がかかって、なかなか大工道具を持たせてもらえませんわ」
冗談まじりにそう言う大工でしたが、やはり全体的にシロアリの被害があったようです。
弊社の熟練の大工の手によって傷んだ部分が取り除かれ、補強を行います。
「任しといてください」と頼もしい言葉が返ってきました。
さて、家が建ってしまってからは見えなくなる部分をご紹介します。
こちらは、構造用合板で柱と柱、柱と梁を繋いだ「耐力壁」です。
使用している「構造用合板」は、薄くスライスした板を重ねて一枚の合板にしているので、反りにくく強度が高いという特徴があります。壁の下地に使うことで地震に強い壁に仕上がります。
仕上げをすると見えなくなりますが、この処理をするとしないでは耐震効果に雲泥の差があるので、欠かせない部分です。
これらは特に補強が必要な場所に施工します。その判断は物件ごとに検討し、現場担当大工と弊社所長が行っています。
リノベーションにあたり、仮の柱を入れた写真です。
今回のリノベーションでは、庭に面した窓の部分をより広く見せるよう、柱を何本か抜きました。全体が仕上がるまで、崩れないように仮の柱(写真の斜めになった柱)をジャッキで取り付けています。
濡れ縁(壁や雨戸の外側につくられた縁側)の上部分にあたる、化粧軒天です。
シンプルな軒天のお家が多い中、和風建築では化粧垂木(だるき)を取り付けて美しく仕上げることも多々あります。
今回のリノベーションでも、奥行き135cmの長めの軒を作り、その軒天(軒裏)は創意工夫をこらし美しく仕上げました。大工の熟練の技が生きた部分ではないでしょうか。
まだまだこれから、問題ある部分を補強していきます。
続報をお待ちください!
blogged by 松山一磨 & 黒川京子
2023年11月17日 12:34 PM |
カテゴリー:( 1. お知らせ ) |
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