『 最近の記事 』
通りの奥に、そっと灯るあかり。
そこに佇むのは、吟優舎がリノベーションを手がけた京町家です。
施主様は現在、東京にお住まい。
長年ご家族が暮らしてこられた大切なこの一軒を、町家ショールームとしてお貸しくださっています。
今回は、玄関と冠木門の改修の様子をご紹介いたします。
暮らしの動線に寄り添う「裏玄関」
BEFORE
こちらは、日々の暮らしで使われてきた「内玄関」。吟優舎では、表玄関に対して「裏玄関」と呼んでいます。
AFTER
AFTER
「裏玄関」は通り庭へ通じ、台所・浴室・洗面など、水まわりへとまっすぐに繋がる動線。
日常の暮らしを支える要として、静かに息づいています。
お客様を迎える「表玄関」
BEFORE
こちらは、座敷へと続く「表玄関」。
訪れる人を迎え入れる、この家の「顔」です。
改修前は、靴脱ぎ場が外に設けられていましたが、リノベーションでは玄関戸を外側へと移設。
もともと二畳の和室だった空間を新たに玄関へと再構成し、床には、味わい深いなぐり調のフローリングを採用しました。
和の趣を残しつつも、現代の暮らしに馴染む玄関に。お客様を迎える空間に、凛とした佇まいが生まれました。
AFTER
冠木門と路地の風情
ショールームとしての新たな顔にふさわしく、
冠木門もあわせてリフォームしました。
BEFORE
製作中
AFTER
冠木門をくぐると、
細い路地がまっすぐ玄関へと伸びています。
塀に囲まれたその小径は、
まるで別世界へ誘うアプローチ。
AFTER
大通りの喧騒を離れた、京町家らしい静けさと品のある佇まいが感じられます。
AFTER
新しく生まれ変わった冠木門の向こうに、
静かな時間が流れています。
この場所を快くお貸しくださっているN様に、
心より感謝申し上げます。
施主様のお声もぜひご覧ください
blogged by 松山一磨 & 黒川京子
❖ご相談はこちらよりどうぞ
❖吟優舎の施工写真や動画はInstagramで→
@ginyusya_official
2025年11月13日 9:33 AM |
カテゴリー:( 1. お知らせ ) |
コメント(0)
お客様の声<京都市左京区上高野 遠矢様>
お客様が、ご依頼の経緯や施工の感想をお書きくださいましたので、ご紹介いたします。
【京都市左京区上高野 遠矢様より】
リフォームの完成した新しい我が家の印象はまるで変わっていました。生き生きと明るい気に満ちて生まれ変わり、引越しへの不安が吹き飛び、新しい生活への夢と希望が胸一杯に広がりました。
この度は街中の錦小路通りの自宅から郊外の上高野の築40年の古家への引越しに当たり、リフォームを吟優舎さんにお願いしました。
感性があり良心的な京都市内の工務店さんをネット検索し何件かヒットしましたが、感性も素晴らしく、リフォーム項目のプライス表が珍しく明記してある吟優舎さんのHPにピンと来て連絡いたしました。
直ぐに社長自ら現場監督をして頂いたスタッフさんとお二人で現場に飛んで来られ、自己紹介が終わるや否や担当の不動産屋さんに許可を求められて、劣化の進んだ1階座敷の畳を上げられて床下へ潜り込まれ画像を撮り始められたのです。その迅速な行動と取り組みに感動を覚え、「やっぱり当たりだ!!」と胸を撫で下ろしました。
厳しい予算組の中、社長の「とてもいい家を選ばれているので大掛かりな変更やリノベよりもお手入れと修復、内装の一新で良くなりますよ」とアドヴァイスを頂き、外壁と各下地の修復と内装の一新で生まれ変わりました。
床下下地も納得ゆくまでやり直されて、内装の中心となる聚落(じゅらく)の塗り替え、クロス、天井、床材も調和の中に感性と遊び心がぴかりと光る愉しいチョイスでした。
2階座敷にピアノを上げるので、床補強の為8畳のうち2畳を板張りにして頂き、下地の部分の画像確認をさせて頂きました。従来の倍ほどの太さの下地材がまた倍ほどの本数で打たれていました。
劣化の進んだ1階座敷の下地も同じく修復して頂き、洗面風呂場からキッチンへの導線上も歩くと床が軋むので修復を何度か重ねて頂きました。
表門と玄関前の敷石と玄関横のガレージに高圧洗浄を掛けてもらい、塀も新しく塗装して頂き、とても美しくなり大満足です。
築40年ですからこれからも定期的なお手入れは必要だと思っています。愛情を込めてこの家と共に熟成していきたいと思っています。
これからも長いお付き合いをどうぞよろしくお願い申し上げます。
最後にどうしてもお伝えしたかったことを追記しておきます。
スタッフさんが全員素晴らしかったです。
タイムリーな連絡を頂き、女性スタッフの方々挨拶回りから現場にも足を運んで頂き、適切な助言をされていました。
我が家の現場監督さんは特に素晴らしく追加工事が終わったその後までガレージのセメントの修復を黙々とやってお帰りになりました。
心から感謝致しております、ありがとうございました。
吟優舎さんの事務所が素晴らしいです。
山際の建物は見事な和モダンとレトロな洋風山小屋風が溶け合う作りで、山側は壁一面の窓からの自然が打ち合わせを和ませてくれます。
社長は「遊んで作りました」と仰いましたが、これぞ最強のモデルルームだと感動しました。
遠矢様からのお声をご紹介しました。
大切なお家のリノベーションを任せてくださり、さらにはこのようなメッセージをくださいますこと、大変嬉しく、また大きな励みになります。
お客様に感動していただくことを目標に、今後も社員全員で日々の仕事を大切にしてまいります。 誠にありがとうございます。
blogged by 松山一磨 & 黒川京子
2024年12月16日 3:15 PM |
カテゴリー:( 1. お知らせ ) |
コメント(0)
大宮七条 路地奥の古民家 『自分らしさを創るリノベーション』VOL.2
【※写真をクリックすると、大きく見やすくなります】
築後60年は経過したと思われる、
路地奥の古民家(→コチラ)の、続編をお届けいたします。
ザザーッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ジャグッ、
…なんでしょうか !?

(工事中)モルタル手練り中のお施主様
…モルタルを練っている音 でした。
お施主様ご夫妻が、土間仕上げ塗りの準備をされています。

(工事中)玄関 土間周辺
こちらの物件の改修は、ほぼ
ハーフ・ビルド(Half build/半分ずつ建てる)です。
つまり、構造部など安全性や専門性を問われる施工は職人が受け持ち、
残り半分…内装の塗装や土間仕上げは、お施主様ご自身がチャレンジされます。
まさに『自分らしさ』『自分ならではの味』を演出する最高のやり方かもしれません!?
すぐ横では、設計デザイン担当者がタイルをチェック。

(before)タイル準備中
大窓周りでは、新しい塀の造作が進行中です。

(before)窓辺の目隠し塀01
互い違いの縦板が特徴の『菖蒲張り(あやめばり)』の
塀を基本とし、製作しています。

(before)キッチン吊り戸棚のアップ
キッチンでは、同じ大工による造り付けの吊り戸棚が完成済み。
最下段の大きな面取りが特徴です。

(工事中)玄関土間 壁塗り01
玄関土間では、いよいよ、モルタル塗りがスタート!
モルタルは、練る時に墨を混ぜ、黒っぽくしていますので、
写真が少し見づらいかもしれません。

(工事中)玄関土間 壁塗り02
まずは壁部から。
奥様もご主人も、垂れないように固く練ったモルタルを
全力でグイグイ壁に押し付け、塗り広げていかれます。
乾燥ひび割れを防ぐため、厚みは2〜3cmほど。
何度も押さえ付け、モルタル表面が光沢を帯びてきたら完成です。

(工事中)玄関土間 壁塗り03
続いて、土間床です。
モザイクタイルの『飾り土間』を造ります。
こちらは、やわらかく練ったモルタルを押し流し、隙間なく広げます。

(工事中)玄関 飾り土間01
まず、練り桶1杯ぶんのモルタルを流し、コテで平らに押さえます。

(工事中)玄関 飾り土間02
最初の飾りタイルを、まだやわらかいモルタルに埋め込みました!
あらかじめお施主様と一緒に、鮮やかな色のモザイクタイルを
ひとつひとつ吟味してクローバー型に組んだものです。

(工事中)玄関 飾り土間03
後退しながら、モルタル練って流し込むこと約9回。
飾りタイルの埋め込みは、残りあと半分です!

(工事中)玄関 飾り土間04
外では、弊社スタッフが、塀の構造内部の塗装作業に突入。

(before)窓辺の目隠し塀02
邸内キッチンでは、設計デザイン担当者が色と光量を再確認中。
有力なタイル候補数種を並べ、最終選考段階に!
午後からは、お施主様のタイル貼り作業のお手伝いです。

(工事中)玄関 飾り土間04
同時進行している、飾り土間・ 塀 ・ キッチンタイル。
この三ツ巴(みつどもえ)の様相は、どんな結末を迎えるでしょうか?
ここまで、かなりハードな作業をすべて見事にこなされた、
お施主様ご夫妻に拍手をお送りください。
ハーフ・ビルドの軌跡を、お楽しみに!
次回は、【完成編】をお伝えします。
おつきあいいただき、ありがとうございました。
Blogged by 小川 還
( 監修 : 松山 一磨)
2015年2月27日 10:41 AM |
カテゴリー:自分らしさを造る VOL.2 |
コメント(0)
京都市伏見区 『Lスタイル-LDKの町家』 リノベーション VOL.3【完成編】
【※写真をクリックすると、大きく見やすくなります】

(before)工事前
伏見稲荷にほど近い町家での 続報3回目【完成編】です。
(※以前のブログはコチラ→ VOL.1・ VOL.2)
工事前の様子(最初の写真)からの外観の変化をどうぞ。

(after)家外観01

(after)家外観02
門・玄関は、お揃いの瓦屋根と漆喰(しっくい)の白壁を再生。

(after)門周辺。ヒビや割れ欠けを補修。アルミ戸は木製の格子戸に変更。

(after)玄関外観。物置だった建築当初の旧玄関口を復活。木製格子戸と土間石飾りにて演出しました。
広い玄関内部は、アートに造詣の深いお施主様ご夫婦のギャラリーです。

(after)広い玄関内部

(after)正面壁紙は蛸唐草文様の京唐紙。(見やすいよう、この写真のみ暗く加工済み)

(after)格子天井。ギャラリーは控えめな配色に。
撤去した階段跡は吹き抜けにし、ギャラリーへの採光を確保。

(after)英文字のLの形をした展示スペースの白壁。これから、どんな風に飾られてゆくのでしょうか?!

(after)吹き抜け&飾り梁。二階に新設した木製手すりから見下ろすとこんな具合です。
では、『 Lスタイルの空間 』へ!
一見すると大空間のLDK 、じつは…
下の3つの空間(①~③)が合体した、段差の無いバリアフリーの
英字のLの形(スタイル)からなっているのです。
①…南向きの明るい<リビング空間>

(after)<リビング空間> 隣室の床の間を意識してデザインした白いアーチの小空間。

(after)<リビング空間> 書斎スペース。本物のアンティーク扉の隣に、大工造りのデスクを造作。

(after)<リビング空間>の勾配屋根。旧広縁の屋根を、飾り母屋とクロスで仕上げました。
②…格式の高い<和の座敷空間>

(after)間仕切り建具を閉めた状態。昔ながらの床の間を修復・再生しました。

(after)<和の座敷空間> 京唐紙仕上げの天袋の引戸。

(after)京唐紙仕上げの間仕切り建具。天井まである背が高い3枚引戸で、完全に開放できます。

(after)➁<和の座敷空間>と➀<リビング空間>との、間仕切り建具を開放すれば広々。
③…L字のしめくくり<DK空間>
水回り(風呂場・トイレ等)とガレージに直結しており、
家事の基地?でもあります。

(after)<DK空間>ダイニング。無垢フローリングとモザイクタイルで演出。<和のお座敷空間>との間にも、京唐紙の3枚戸が隠されています。

(after)対面式キッチンには、大容量の補助カウンターも設置。

(after)間仕切り建具を開放した大空間LDK! L字形に合体した<和のお座敷空間>と<リビング空間>と<DK空間>。
そして、<DK空間>のもうひとつの特徴は、
「車と一緒にくつろげるスペース」があること。

(after)ご家族で過ごすテーブルから、ガレージの愛車を眺めてお楽しみいただけます!

(after)ガレージ側の右奥には、棚と流し台スペースを設置。さまざまな用途に使っていただけそうです。

(after)ガレージの格子天井。玄関と同じ格子天井ですが、こちらは木目を活かした仕上げに。
これにて工事完了です!
お施主様ご夫婦には今回、木部の塗装を中心にご活躍いただきました。
邸内の面積が広いこともあり、想像以上に大変な作業です。
本当におつかれさまでした。そして、工事期間中は
さまざまお気遣いいただき、誠にありがとうございました!
スタッフ一同より、心から御礼申し上げます。

・再び、玄関とぬれ縁へ。お邪魔しました!
※こちらの『Lスタイル-LDKの町家』 は、弊社のホームページの
『 ピックアップ施工事例 Before&After 』にて、工事前と完成の様子を
詳しく確認することが可能です。
よろしければ、合わせてご覧ください。
『 ピックアップ施工例 』
(→ コチラ http://www.ginyusya.com/pickup/detail_10.html)
Blogged by 小川 還
( 監修 : 松山 一磨)
2015年1月31日 2:39 PM |
カテゴリー:Lスタイル VOL.3 |
コメント(0)
左京区北白川事務所 Vol.8
【写真をクリックすると、大きく見やすくなります】

・吟優舎 北白川事務所 改装編 第八弾!
あけまして おめでとうございます!
2015年(平成27年)、
本年もどうぞ よろしくお願い申し上げます。

(after)事務所と看板
左京区北白川事務所の続報【完成編】をお届け致します。
こちらから以前の状況がご覧いただけます。
→(Vol.1) →(Vol.2) →(Vol.3)
→(Vol.4) →(Vol.5) →(Vol.6)
→(Vol.7)
では、ぐるりとご覧ください。

(after)玄関前アプローチ
中に入り、こちらの京唐紙仕上げの間仕切り建具を開きますと…

(after)京唐紙仕上げ(蛸唐草文様)の建具

(after)事務室 資料コーナー
吟優舎事務室です。
本棚や木製カウンターは、弊社の大工造りで設置しました。

(after)事務室 窓辺。木製の窓も試験的に製造

(after)事務室 作業コーナー
机は一部が可動式で、作業内容に合わせた空間演出が可能です。

(after)キッチンカウンター。下部は本物のアンティーク本棚を使用
キッチンのカウンターは、無垢の天板とアンティーク本棚の
コラボレーションにて造り付けました。
対面にあるシンク下扉も、弊社プランナーがデザインした大工造りです。

(after)大工造りのシンク下扉には、レトロガラスを使用!

(after)シンクもモザイクタイルで、リフォーム済みです!

(after)シンクの横には、昭和アンティークのトイレ扉

(after)既存の浴室の風呂桶を取りはらい、トイレとシャワーブースにリフォーム!
手前がトイレ、ガラスタイルの向こう側にはシャワーブース。
最小限の広さですが、意外にも使い勝手は良いようです。

(after)本物のアンティーク引き戸
さて、アンティーク引き戸から、会議室へ。
来客をお迎えするメインルームでもあるため、
屋根の梁が見える吹き抜け空間を造り、京唐紙の大きなパネルで演出しました。

(after)会議室01 壁側

(after)会議室02 窓側

会議室03 扉側

(after)会議室04 吹き抜けとロフト

(after)会議室05 レトロ照明
会議室の窓のスクリーンを上げると、外は美しい緑の借景。

(after)会議室06 窓からの風景
ようやく完成です!

(after)事務所 完成外観01

(after)事務所 完成外観02
ところで、本日、なんと新たに
「屋外に、薪(まき)の収納棚を造りたい」
という、提案が出てまいりました。
完成しましたら、完成後の【番外編】として、
改めて皆様にご報告したいと考えております。
本年も、スタッフ一同、建築の美と快適さを追求してまいります。
皆様のお役にたてますことを祈りつつ…
ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。
Blogged by 小川 還
( 監修 : 松山 一磨)
2015年1月19日 10:01 PM |
カテゴリー:事務所 Vol.8 |
コメント(0)
次のページ »