吟優舎のこだわり

吟優舎のこだわり

木製建具

最近の住宅のドアなどの建具、みんな同じように見えるって思われたことありませんか?

現在国内で最も一般的に使用されている建具は、表面がシートでコーティングされているタイプだと思います。

シートなので比較的汚れが付きにくく、大量生産される工業製品なのでお値段も抑えられるのがメリットです。

吟優舎のデザインを特徴づける重要な要素の一つにオリジナルの木製建具があります。取り付けるその場所や雰囲気に合わせて一つ一つ職人が制作した建具を、納めています。

格子や組子を多用したデザインの障子は京町家の雰囲気にもよく合いますし、その障子1枚で京町家の佇まいを醸し出せることもあります。また、意外にシンプルモダンなお家にも合います。

全体のバランスや強弱を考えて、ここぞというところにオリジナルの建具を採用して頂けると、「よくあるお家」ではない、こだわりの感じられるお家に変えるお手伝いをしてくれます。

唐紙

唐紙とは、和紙に雲母や絵の具を用いて文様を刷ったもので、代表的なものに京唐紙や江戸唐紙があります。

京唐紙は鳥ノ子紙などの高級な和紙が用いられることが多く、文様は公家好み・寺社好み・茶方好み・町家好みなどバリエーションに富んでいます。伝統的でもある一方、現在でも色褪せない、モダンで洗練された美しさも兼ね備えています。

雲母刷りの場合、一見無地のようにも見える襖に模様が浮き上がって見えるのが何とも品のある演出で、光の移ろいと共に見え方が変わっていく様は、つい時の経つのを忘れさせてしまう魅力に満ちています。

吟優舎では、空間を上品に彩ってくれる唐紙をインテリアの大切な要素と考え、主に丸二さんの唐紙をお取り扱いしております。丸二さんのショールームでは大判の唐紙もご覧いただけますので、ぜひ、たくさんある文様の中から悩みに悩んでお気に入りを選び、インテリア空間を楽しんで頂きたいと思っています。

タイル

タイルほど、使い方によって印象を変える素材はないのではないでしょうか。

それ故に人によっては古臭い、掃除が面倒などのネガティブイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。

もとより水気には強い素材なので、キッチン・洗面・トイレといった水廻りには最適です。

個性が強いと思われるタイルでも、小さな面積であればむしろキラリと光る空間に仕上がったりします。

そしてトイレや洗面廻りなどはコンパクトな空間であることが多いので、そうした試みにはうってつけです。

写真@

例えばの写真@キッチンでは壁面にモロッカンタイル、カウンター下には黒のモザイクタイルが使用されていますし、写真Aの浴室では黒の麻の葉模様になるタイルを使用しています。どれも個性の強いタイルと言えると思いますが、全体のトーンやバランスを考慮しているので空間として違和感なく相乗効果を発揮しているのではないでしょうか。

写真A

まさに「使いよう」。吟優舎ではタイルを効果的に見せる過去の実例も豊富です。ご自分のイメージに近い事例を参考に、あなたのお家に合ったタイルを考えてみませんか?

無垢フローリング

現在国内で最も一般的に使用されているフローリングは合板フローリング材です。薄くスライスした板を何層にも貼り合わせて作ります。貼り合わせることで木材の収縮が極端に出るのを抑制できるので形態安定性に優れ、薄くスライスするため一本の丸太から利用できる部分が無垢材に比べ多く、価格も抑えることができます。「工業製品」としてとても優秀であると言えます。

また、表面に傷防止のコーティングがされていることが殆どで、中身は合板でも表面のコーティングの下は木目の印刷されたシートが貼られているタイプも珍しくはありません。(つまりコーティングの下は本物と印刷の差が分かりにくい、とも言えます。)

コーティングされたフローリングは傷がつきにくい反面、木材の最大の良さである独特の足触りのよさは失われます。また、コーティングしていても重いものや尖ったものを落とせばやはり傷つきます。そしてその傷は隠すのが難しい、「最初が一番キレイでだんだん劣化していく材料」なのです。

対して無垢材はどうでしょうか?1枚1枚を木材から切り出すため、単価は高めになります。収縮も比較的大きいため、季節や湿度によって隙間が大きいように感じられたりもします。水気を嫌うので扱いも注意が必要です。分厚いコーティング材がない分、傷もつきやすいかもしれません。ただ、フローリングの最大の魅力である、足触りのよさを堪能していただけます。特に暖かい季節にはぜひ靴下を脱いで素足で確かめて下さい。

コーティングをしていないフローリングには目には見えない細かい毛羽立ちがあります。それが足触りの良さを生み、適度なすべり止めにもなります。冬になるとコーティングでツルツルの床には静電気が発生して綿埃が舞いやすいですが、コーティングをしていない場合はそれも比較的穏やかです。

「傷」も考えようです。無垢材の傷はそれが「味」になることもあります。また無垢材は浅い傷なら表面を削ることで新品同様に蘇らせることも可能です。

そんな無垢材の魅力をさらに倍増させるなぐり仕上げのフローリング材。インパクトもさることながらその感触をぜひ味わってください。無垢材の床は扱いに注意が必要な、ある意味住まい手の「覚悟」が要求される材料です。しかしながら五感が喜ぶ住み心地には間違いなく貢献してくれるでしょう。

漆喰vsビニールクロス

現在の日本の住宅で内装仕上げ材として使われているのは殆どビニールクロス、といっても過言ではないような状況です。でもそれは世界的にみると、必ずしも普通のことではないのです。

ビニールクロスには価格の安さや施工のしやすさ、デザインの豊富さ等のメリットがあり、国内ではこれだけ普及しているのですが、反面デメリットについては語られることが少ないように思います。それぐらいビニールクロスを貼ることが当たり前なのですね。

ビニールクロスのデメリット
@ 素材自体が呼吸しないので、湿気により剥がれたり、ジョイント部に割れ目が目立ったりする場合がある。
A 静電気によって埃が吸着しやすく、そのまま放置すると埃が部屋に舞う。
B 部分的なメンテナンスは難しい。長期的には貼り替えが必要になる。

対して漆喰のメリットはクロスのデメリットの裏返しになっていたりします。

漆喰のメリット
@ 調湿機能があり、結露やカビが発生しにくい(+消臭機能)
A 静電気が発生しにくく埃が舞いにくい
B 部分的なメンテナンスが可能。ご家庭でも比較的簡単にできる。

住宅を「そこに住む人の健康を育む場所」と考え、それを最優先にするなら漆喰のメリットは無視できないものだと思います。最大のネックはイニシャルコストが高いことかもしれませんが、長期的に考えればビニールクロスもほぼ確実に貼り替えのコストはかかります。

メインの部屋には漆喰を塗り、ちょっとデザインで遊びたい部分にはクロスを貼るなど、どちらの良いところも考えた家づくりができるとお家づくりの満足度を確実に高めることができます。

吟優舎では「スイスウォール」の天然漆喰をお取り扱いしています。日本なのにスイス?と思われるかもしれませんが高品質の漆喰がスイスで出来る理由があります。詳しくはメーカーサイトをぜひご覧ください。

公式サイト:https://swisswall.jp/

京都お勧めの暖房設備 蓄熱暖房機

蓄熱暖房機は幅射熱暖房で、空気の対流などに頼らず、お家そのものを暖めます。さらに暖められた壁、天井、家具などが幅射熱を放出する「2次幅射」が発生し、お互いに暖めあう効率のよい暖房方法といえます。

居住空間の広さにもよりますが、1台設置で空気を汚さず、家全体に陽だまりのような暖かさを実現しますので部屋ごとの寒暖差をなくし、ヒートショックなどの心配もありません。

スケルトンリフォームのように壁を取り除くリフォーム、リノベーションの場合には、ご要望に応じて、性能の高い断熱材の充填による高断熱をご提案しています。

高断熱とのセットで結露も少なく、火を使う暖房器具ではないので、密接する町家には安心の空調です。

蓄熱暖房機のメリットとデメリット

■メリット
@ じんわり陽だまりのような暖かさ
A 燃料補給の必要がない
B 部屋干しした洗濯物がすぐ乾く

■デメリット
@ 導入コスト(エアコンや通常の暖房機具より高価)と下地補強工事
A 移動ができない(空気の流れを考え、最良なポジションに設置します)
B 温度調節がすぐにできない(熱がこもる場合には、換気などの工夫が必要)

・(参考)蓄熱暖房機メーカー
Dimplex:https://www.dimplex.jp/products/unidare/
株式会社ホクエイ:http://dankichi-kun.com/commodity/

・(参考)設置費用
施工費:15万円〜(床補強含む)